人間ドックといえば、身長・体重の測定からはじまる内科的なメニューが基本となっていますが、女性の場合には男性とは違った特有の疾病があることから、こうしたメニューだけでは充分に健康上のリスクを把握できないおそれがあります。そこで、人間ドックを実施している医療機関のいくつかでは、従来の人間ドックのメニューにオプションとしてプラスするか、またははじめからレディースドックと銘打って、こうした女性向けの検査メニューを設けているところがみられます。もし婦人科系統の病気についての不安がある場合は、同じ人間ドックでもこうしたメニューがきちんとそろっている機関で受診するとよいでしょう。そうした例として、定番になっているのがマンモグラフィー検査です。
これは、両方の乳房を挟み込むようにして、上下方向、左右方向からのエックス線撮影を行うもので、薄く引き伸ばすために小さなしこりでも見逃さず、しかも放射線の影響も少なくて済むという一石二鳥の検査方法となっています。また、骨盤MRI検査は、磁気を用いて骨盤内部を連続撮影するという検査で、子宮や卵巣といった重要な臓器がくっきりと撮影できるため、子宮頚がん、子宮体がん、子宮筋腫などの診断にきわめて有効なものです。さらに、骨密度測定は、骨の中にあるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルの量を計測するもので、特に閉経後の女性がなりやすいといわれている骨粗しょう症のリスクを正しく発見することができるすぐれた検査です。渋谷の内科のことならこちら